こんにちは、シルヴィアです!

11月のレッスンでは、「じっくり描こう」をテーマに自画像を描くことに挑戦しました。各クラスで素晴らしい作品がたくさん生まれましたので、ご報告いたします。

【月2回コース・4回コース共通】自画像を描く

「自分を発見するアート制作:ピカソ風自画像の制作」

年少中長クラスでは、1~2回にわたるレッスンを通じて、ピカソの自画像からインスパイアを受けたアート作品を制作しました。このレッスンでは、観察力や自己表現の豊かさを育むことを目的としています。先ずは『パブロピカソ』の作品について絵本で知ってもらい、作者が外国の人ということを学びました。ピカソの作風を見て子供たちは「なんか変」「面白い」「いろんな色があって楽しい」と率直な感想を伝えてくれました。

子どもたちは鏡を使って、自分の正面と横顔をじっくり観察しました。鏡に映った自分を見ながら描くという動作は少し難しかったようですが、2つの顔を組み合わせたり分割した独特な輪郭を描き、オイルパステルで輪郭線をしっかりとなぞりました。この工程では、線を引く感覚や構成力を養うことを意識しています。

次に、空白部分にはさまざまな柄を自由に描き、独自性を表現しました。オリジナル模様の完成です!

さらに、水彩絵の具を水に溶きスポイドで三原色から自分だけのオリジナルな色を作ります。これまでのレッスンで学んだ生徒さんはスムーズに、初めての生徒さんは実験のように色の変化を発見していました!三原色の組み合わせを学ぶことで、色彩感覚を広げ、創造的な色作りを楽しむことができました。

作成した水彩絵の具で塗りつぶすと、オイルパステルの線が鮮やかに浮かび上がります。生徒さんたちはその技法を楽しんでいました。

フレームは生徒たち自身がアクリル絵の具で色付けしたオリジナルです!

フレームの色と自画像の色味のバランスを考えて描き上げていた生徒さんもいました、対照色の効果が出ていますね★ 背景にはさまざまな色が取り入れられ、油絵のように重ねられた筆のタッチが特徴的で、深みのある表現になりました。 オリジナルフレームで作品にさらに個性が加わり、仕上がりに対する達成感も味わえたようです。 背景は無地に塗色、フレームに柄を取り入れました!顔のパーツが背景の一部になっていますね笑 ウィンクしているお顔も!!
このレッスンでは、自分自身を新たな視点から見つめることで、アートを通じた自己表現の楽しさと可能性を体感してもらいました。完成した作品は、子どもたちの個性が存分に反映された素晴らしいものばかりです。

 

【月4回コース】キノコの魅力を描くファンタジーアート

今回のレッスンでは、「キノコ」をテーマに、自然の魅力と創造力を融合させたファンタジーアート制作に挑戦しました。お子さまたちは、背景と主役であるキノコを異なる技法で描くことで、アート作品に奥行きやメリハリを表現する楽しさを体感しました。

背景には水彩絵の具を使用し、水分量を多めに含ませたパステルカラーでぼかしながら広い面積を塗りました。生徒たちは、異なる色が画用紙上で混ざり合い、新しい色が生まれる瞬間を楽しみながら、自由に背景を仕上げていきました。

この過程では、水彩の特性を学びながら、色の調和やグラデーションの美しさを感じることができました。背景全体に広がる柔らかな色合いは、幻想的な雰囲気を作り出しています。

一方で、主役のキノコは背景と対照的に、アクリル絵の具を使って鮮明に描きました。ビビッドカラーを用いることで、作品に力強さを与え、キノコが際立つ仕上がりとなりました。さらに、細い筆や綿棒を使って、キノコの傘や茎に細かな柄を描くことで、自然物の複雑さや繊細さを表現しました。この細部にこだわる工程を通じて、集中力や手先の器用さを養うことができました。

背景の柔らかなグラデーションとキノコの鮮やかな色彩が調和し、まるで一眼レフカメラで撮影した写真のような美しいバランスが生まれました。 このレッスンでは、絵画技法を楽しむだけでなく、「背景と主役のコントラストを考える」「細部まで丁寧に描き込む」といった構成力を学び、観察力も養われました。

今後も、子どもたちの成長を見守りながら、楽しいアートレッスンを提供していきたいと思います。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。